今年のこと。標準政府の公文書では、今年は「新編年」と表記されている。より正確には「新編表記 13年度」と記されている。英語表記は「New ordered 13th year」「N13」など。
標準政府が定める高等学校制度。いわゆる公立学校であり、教科書等も標準政府が選定している。
端立南標準高校。端立南高校。南高。
旧町田第四小学校の敷地に立っており、旧来的な意味での高校としては規模は大きくはない。端立(たんだて)地区には同校と北高(端立北高)の、二つの標準高校がある。
旧町田駅。標準政府による新編に伴い名称変更された。現在は小田原線の南端の終着駅となっている。
Augmented Reality。拡張現実。重畳表示。
広義には何らかの方法で視界上にコンピュータの情報を重ね合わせて表示させる機能全般のこと。この時代のこの地域では表示方法として、コンピュータのディスプレイ上で眺める、表示装置を組み込んだAR拡張眼鏡やコンタクトレンズを着用する、視覚野に直接作用するARリガンドタブレットや高機能リガンドを服用する、などが利用されている。
たとえば標準政府は「標準共用AR表示空間領域」と呼ばれる、ネット情報のARでの統一的な空間表示管理体系を整備している。いわゆるARプロファイルなどはここに表示される。
AR表示の物理空間との位置あわせは、コンピュータに接続されたカメラからの情景を借用して行われることが多い。
ARタブレット。リガンドタブレット。
AR表示を可能にするタブレット状の薬剤。この地域では標準政府の認可を受けたドラッグストア等で販売されている。
一回に数錠服用する。服用すると数十分ほどで血中に溶け込んで血液脳関門を通過し、大脳ニューロンに結合して視覚野を中心に作用することでAR表示を可能にする。慣習的に”リガンド”と呼ばれているが、古典的な意味での医学用語としてのリガンドとは異なる部分が多い。効果時間には商品や個人により差があるが、おおむね数時間~半日程度。その後は体内で自然に分解・排泄される。
タブレット自体には素朴に視覚野に作用する能力しかないため、専用の中継パッチをうなじに貼り付けた上で服用し、それを経由して携帯ネットワーク端末やパソコン等、AR表示を生成するコンピュータと無線/有線接続した上で理由する。
基本的には視覚情報の入出力機能しか持たないが、それとは別に簡単なon/off程度のシグナルなら受け渡しが可能である。従ってソフトウェアが対応していればキーボードショートカットレベルのコマンド入力はサポートされていることが多い。
私用でのネット接続を助長するとして、業務中の服用を禁じている企業などもあるが、顔面に余計な機器を装着せず手軽に自然な形で視野にAR情報をオーバーレイさせられる手段として、若者を中心に購入されている。
拡張情報表示コンタクトレンズ。ARコンタクト、重畳コンタクト。
瞳孔部分の空間に画像や文字を表示し、AR表示を実現する。虹彩部分はごく小さなバッテリーやcpu、送受信アンテナのスペースとして利用されている。駆動部もないためごく低電力で動作し、駆動時間は数時間程度の商品が多い。通常のコンタクトレンズとおなじように、寝起きに装着して就寝前に外す。
身体への侵襲的加工が必要ないという利点はあるが高価なため、広く普及してはいない。また実現されるのはあくまで視覚における拡張表示のみであり、音声・触覚その他に対するフィードバックは当然ながらサポートされない。
拡張情報表示眼鏡。AR眼鏡。重畳眼鏡。
レンズに画像や文字を表示し、AR表示を実現する。身体への侵襲的加工が必要ないAR表示手段としては比較的安価なものだが、当然ながら使用中は常にメガネを着用しなくてはならない不便さはつきまとう。
共用AR空間領域。標準共用空間領域。
標準政府が策定している、AR表示用の共通管理体系。基本的にこれにより管理されたAR表示は全て、ARオブジェクトとして”同じ空間にあるもの”として表示されている。
互いに位置関係を動的に変化させられる、微小な計算素子を大量の塊にしたもの。この時代のこの地域では、リガンドタブレットを服用してコンピュータに接続することで自由に形を変えられる玩具として販売されている。動作中は周辺に電磁的ノイズを発生させるため、標準政府は都市部での一定サイズ以上の販売・保有を禁じている。
女性。端立南(たんだてみなみ)標準高校二年一組在籍。
女性。端立南(たんだてみなみ)標準高校二年一組在籍。鴫手とは標準中学校時代からの友人。
女性。端立南(たんだてみなみ)標準高校二年一組在籍。